Dragon Chapter 龍の章

龍

そもそも龍とは何なのでしょう。
神格化された聖獣、あるいは幻想の生き物とされ、
その存在を信じている人はそう多くはないでしょう。
そんな謎めいた龍の正体を知るために、
まずは龍宮を入り口に話を進めていきましょう。

日本という龍宮

日本という龍宮

龍宮とはその名の通り龍の宮居のことですが、おとぎ噺にでてくる龍宮城のような、城塞に囲まれた宮殿でもあります。古来より伝わる龍宮は、海の奥深くにある不老長寿の理想郷で、日本では遥か東海沖(太平洋側)にあると考えられてきました。また、古代の中国でも同様に東海沖(日本海)にあるとされていたことから、全土を海に囲まれた日本そのものも龍宮といえなくもありません。日本から見る東海沖は、伊勢の浜沖であったり、熊野灘の沖であったり。また東海沖だけではなく瀬戸内海西端の壇ノ浦の海底や、龍宮と響きが類似する琉球のことを指していたり、実にさまざまなのです。

人間の体の中にも龍宮がある

人間の体の中にも龍宮がある

人間の体の中にも龍宮がある

古の伝えによると、水の神殿の本源となる霊域、それが龍宮です。神聖な水場の数だけ水の神殿が存在するように、龍の数だけ龍宮も存在する。龍宮とは、つまり龍の元宮(もとみや・げんぐう)なのです。海洋を水の神殿に喩えるなら、龍宮は海の中にあるわけですから、水の神殿の中に龍宮が隠されていることになります。龍宮は水の神殿のコアとなるものですので、水の神殿である人体の中にも龍宮が存在している、ということになるわけです。

水の神殿と同化し、龍の力を解き放つ

水の神殿と同化し、龍の力を解き放つ

海洋の龍宮は、私たちの体内にある龍宮と“共振システム”によって繋がっています。ではなぜそのような共振が起こるのでしょう。それは、水の神殿を共に通路とする海中の龍宮と体内の龍宮が、霊的にリンクしているためです。どちらも霊的レベルにあるため、共振が起こることで体内の龍宮、つまり生命のエネルギー場が起動するのです。
私たちは祈りをもって体の中の水の神殿に同化し、それを守護する水の精(象徴:亀)に語りかけ、理解を深め、水の精の案内で龍宮を訪ね、思念と意志の力による鍵(象徴:卍)でその扉を開き、龍の力を解き放つ、その時が来たのです。

龍神の正体は、大自然界の螺旋流動体

龍神の正体は、大自然界の螺旋流動体

龍神の正体は、大自然界の螺旋流動体

龍宮は、地球の霊的進化に欠かせない宇宙根元のエネルギーの創出場であり、その要となるのが螺旋流動体であるエネルギーの渦です。自然界には「ヴォルテックス場」という高波動エネルギーの渦が存在しており、これがいわゆる「トーラス」です。自分と自分を取り巻く生命場の活性は、このヴォルテックス場のエネルギーにどう融合するかが鍵となるのです。古の人々は、このエネルギーの渦を「龍神」と呼びました。この霊的進化へ導く宇宙根元のエネルギー「龍神」は、私たちの体内にも存在しているのです。

Column コラム

龍神の働きによって、人は霊的覚醒に導かれる

龍神の働きによって、人は霊的覚醒に導かれる

龍宮は、究極的な意味では、「生命の水」の本源にあたる「太古の水の神殿」を指したものに過ぎません。人間の数だけ内なる龍宮が存在するように、海洋の龍宮も龍の数だけ存在します。故に「太古の水の神殿」は「龍の元宮」ということになります。「太古の水の神殿」は、地底の奥深く形成された水晶の世界であることから『水晶宮』とも呼ばれました。そのことを認識している人は、この三次元の地上界には一握りしかいないでしょう。
人間の体は水の神殿そのものであり、その深奥には龍宮という神秘の生命エネルギー場が存在します。そもそも人間として生を受けた時から、私たちの体はそのように創造されているのです。

私たちは今、そのことを知る必要があります。内なる水の神殿の扉を開く時が来たのです。祈りをもって体の中の水に深く入ることで、水の精は、内なる龍宮へと誘います。すると龍宮の門は開き、龍はその祈りに応えるように解き放たれ、私たちはその龍の働きによって霊的覚醒に導かれることになるのです。