spirit-chapter 氣の章

氣

氣は肉眼で捉えることは難しく、しかし確かに存在するパワーです。
道教をはじめとした古代中国思想において、
氣は宇宙を生成し、万物を構成する存在であり、
宇宙根元のエネルギーとされているのです。

現代科学からとらえた氣

現代科学からとらえた氣

現代の科学を以て説明すれば、氣は、太陽から放射されるフォトンエネルギー、生命体を生かしめる光エネルギー、宇宙の高周波電気であり、電圧と深く関係し、生体電気、生体磁気に影響を及ぼし、生命を活性化させる働きをするバイオフォトンです。また、私たちは体からプラズマ状の光を放射している生命エネルギー体であることから、氣は、バイオプラズマとも呼ばれています。

氣も、水や光にならぶ情報伝達媒体

氣も、水や光にならぶ情報伝達媒体

氣は、螺旋流動によって創造的な働きをするエネルギーですが、その創造的働きは宇宙の意思によるもので、そこには宇宙の創造的目的を成就させる、深くはかりしれない叡智が秘められています。つまり、氣は宇宙の叡智を伝える媒体であり、水と同様に、情報を伝える媒体でもある、ということです。光が高度情報化社会に欠かせない媒体であるように、氣も、光とならぶ情報伝達媒体として、創造的役割を担っているのです。

氣の背後にいる存在は、神

氣の背後にいる存在は、神

太陽の光が水に照らされると、水は気(氣)化します。このことは私たちのよく知るところですが、光、水、氣そのどれもが情報を保有しており、かつそれを伝達する媒体となっているのです。なぜなら、「光・水・氣」この三つの根源にあるのは「霊」であり、さらにその霊の背後には、「神」の存在があるからです。

祈りは、氣のあり方が鍵

祈りは、氣のあり方が鍵

私たちは日常のさまざまなシーンで、無意識のうちに“祈る”ということをしています。しかし、真の祈りとは、意識を内なる聖中心に統一する、つまり「氣を正中に集中させること」です。上半身の力を抜いて、氣を下腹部に落とし、いわゆる「上虚下実(じょうきょかじつ)」の状態で行うのが理想です。このとき「氣」を正しく働かせるには、心のあり方が大きく影響します。尊敬・信頼・感謝・謙虚・誠意・努力・親和性・品性・愛・思いやり・建設的で創造的な思考など、そのあり方が重要となるのです。正しく祈ったあと腰(骨盤)を回してみると、体が楽になっているのが実感できるはずです。

Column コラム

霊性と肉体のバランスを整えるには

霊性と肉体のバランスを整えるには

波動が上がると肉体的にも精神的にも健康になるイメージがありますが、逆に波動が上がることで肉体にダメージを受けるケースがあります。肉体は霊性と比べ振動率が微細ではないため、霊性の波動だけを上げてしまうと、肉体と霊性とのバランスがとれず不具合が生じるのです。それは時として鬱に似た症状で現れます。
また、肉体の振動率(波動)が上がるときも、一時的にですが、鬱に似た症状が現れたりします。たとえば気分が落ち込むことで人との付き合いが面倒になったり、これまでの付き合いを断ち切ったり、従来の人間関係に変化が起こりやすくなります。また、何かをやろうという意思はあるのに、体の方が思うように動いてくれない、寝ても疲れがとれない、そのような状態が続くことで、睡眠障害、食欲不振、食欲過多(暴飲暴食)などの症状に苛まれることもあります。
しかし、氣を体内に取り込む方法を正しく行っていれば、肉体がダメージを受けることはありません。「意識を内なる中心に合わせる統一法」を行うとともに、氣を体に取り込む「丹田を中心とした動体術」を行うことで、その問題は解決できるのです。

もちろん、疲れた体には休養が必要です。現代人はそもそも食べ過ぎですので、そんなときは無理して栄養を摂らなくても大丈夫です。むしろ内臓を休める良いチャンスです。日々自然体でいることの方が、霊性と肉体のバランスを整えるには早道なのです。